本日インプロジャパンは23周年を迎えることになりました。
これもひとえに皆様方の厚いご支援と温かいYESANDの賜でございます。
心よりの感謝を申し上げます。
インプロジャパンでは、経験者別にクラスを設定しておりますが、
すでに受講したクラスを受けるメンバーも少なくありません。
先日のクラスでも、
始めて1年のメンバーと18年の経験歴があるメンバーが
全10回のレギュラークラスを一緒にクラスを受けました。
これだけ経験差があるのに、同じラインに立って学べるものは少ないのではないか?
と思われるかもしれません。
しかも経験者だからと言って、後輩たちの面倒を見ることはありません。
むしろ、経験者の方が多くを学んでいます。
先輩方が後輩たちを賞賛し、
「一緒にやれて勉強になった。ありがとうございます。」という言葉をよく耳にします。
それはなぜかというと、経験すればするほど視野が広くなり、気づくことが多いからだと思います。
インプロの根幹であるYESANDをお伝えするときに、
「YES」だけで相手に従うだけでもなく
「NO」だけで相手を否定するのでもなく
「YESAND」で、共に受け入れあい、アイデアを出しあう
と、お伝えしています。
そのためには、まず「YESなのかNOなのか」という
〇か×か、良いか悪いかという判断する思考を外さなければいけます。
YESかNOなのかのどちらかの判断をしようとすると、
どうしても視野が狭くなります。
つまり、「YESAND」の「YES」は、
ジャッジをする『否定』か『肯定』の『肯定』ではありません。
目の前にあるものを一面から見て判断するのではなく、
まるごと、そのまま深く広く受け入れる『YES』です。
そして、その上で、『AND』で関わることで、
新たな何かを創り出します。
たとえば、
「夏に富士山に行かない?」
と聞かれたとします。
NOの場合は、
山登り大変そうとか、夏は忙しいとか
行かない理由だけを見ています。
YESだけの場合も、
山登り楽しそう、その日は空いている
と、その瞬間に自分の視点(経験則)でイメージしたことだけになります。
両方とも、視野が狭く1つのことしか考えていません。
夏に富士山に行くには、山登りだけではなく、
富士山でピクニック
富士山で絵を描く
富士山に行くドライブ
など、いろんな可能性があります。
しかも、それぞれその先にも多くの選択肢があるでしょう。
1つ1つの出来事、提案には無限の可能性がありますが、
YESかNOか判断しようとすると、「〇〇ならYES」「〇〇だからNO」と
1つの可能性だけを見がちになります。
でも、YESANDをすると、常に「こんな方法もある。」
「こういう可能性もある。」「こんな考え方もある、」とどんどん世界が広がっていきます。
先日のクラスでも、先輩が後輩に対して、
「こちらが想像していなかったアイディアや勢いに驚きつつも、それもありだな!と毎回勉強させてもらってました。」
と言っていました。
インプロジャパンも23年になり、少しずつですが、視野が広がってきているように思います。
それも全て、私たちをYESANDしてくださった皆様のおかげです。
24周年に向けて、もっともっと視野を広くし、
YESとNOの周りにあるもの全てに目を向けていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
株式会社インプロジャパン
代表取締役 池上奈生美